社内外でスキルを磨き
自分を更新し続けるデザイナー
- PROFILE
- 2008年新卒入社。コミュニケーションデザイン本部デザイン局長。アートディレクター/デザイナーとして各種イベントや展示会のアートディレクション、空間デザインを行う。社外でも積極的にデザインワークを展開。2019年にプロダクトデザインのコンペティション「12th SHACHIHATA New Product Design Competition」にてグランプリを授賞。趣味は海外旅行。
あなたがつくっているものは?
場のデザイン。
私たちの仕事は体験デザインによってクライアントの課題を解決すること。そのために人の目に映る部分はもちろん、空間の中での動きや、そこを訪れた人がどう感じるかまで、非常に広い範囲のデザインを行っています。頭の中で図面の上を歩いてみたりして、デザインが机上の空論にならないよう心がけつつ、造形的な美しさも追求する。「場」というのはデザイナーにとっては面白い仕事のフィールドですね。
仕事をする上で大事にしていることは?
感情に響くものづくりをすること。
博展では「体験価値」と表現しているのですが、体験者の心に引っかかるようなユーザーエクスペリエンスを設計することを大事にしています。心に引っかかる体験をデザインするために、論理的な思考やプロセスはもちろん大切ですが、人間の行動は実は非論理的な主観から生まれてくるものなので、その人たちの主観に潜り込んで考えることが大切だと思っています。自分というフィルターを通して、論理だけでは構築できない価値を付加してこそ人の心を動かすデザインになると思っています。
今、夢中になっていることは?
ビジネス領域の知識、経験を学ぶこと。
時代の変化に対応していくため、自分の考えや技術をアップデートしていくことを常に意識しています。博展の仕事は事業領域が拡大し、プロジェクトのスケールも年々大きくなっています。実際、マーケティングのプロや経営者の方々にプレゼンを行う機会が増える中で、最近はビジネスについての知識を深く学ぶ必要性を感じています。
ビジネスに限らず、現在の「アートディレクター」という要素に今後なにを掛け合わせていくべきか。同じスキルのままで停滞しないよう、なにを学び自分をどう変化させていくのかを考えるのは面白いですね。激しい時代の変化に常に対応していくのは大変なことですが、仕事をする上では面白い時代だと思います。
あなたの10年後の姿は?
クリエイティブの領域を拡張していきたい。
近年は空間、グラフィック、映像など「デザイン」の垣根がなくなってきています。私自身も仕事の領域をどんどん広げていきたいと考えています。
学生時代はプロダクトデザインを勉強していたのですが、グラフィックや映像、インテリアなど様々な領域を内包した空間デザインに興味を持って入社しました。博展という会社では、空間デザインを起点にプロモーションを手掛けることが多く、モノそのものだけでなく、それをどう伝え、流通させるかといった、より広い視野でデザインを捉えられるようになりました。これは博展だから身につけられた視点です。
今後は、空間以外でもクライアントに提供していける価値を増やしていきたいです。デザインコンサルティングなのか、ビジネス上の仕組みづくりなのか、その形はわかりませんが、自分の脳みそを商品にできたらおもしろいなと。マーケティング、プレゼンテーション能力などそのために学ばなければならないことは沢山あります。新たな知識をどんどん吸収していきたいです。